2016/10/11
今回は、事業計画書作成に欠かせない考え方 についてです。
各種理由より、事業計画書を作成する機会はあると思います。
例えば、
・起業するため
・借入をするため
・経営改善を計画的に実現するため
・事業再生をするため
その他。
事業計画書というのは、概ね、今後の短くても3年間以上の期間のその企業の経営状態、財政状態、資金状態について、会計的、財務的に展開した計画であり、そのため、当然、基本的な、会計、決算、財務の知識は不可欠です。
しかし、それだけでは、合理的で、適切な事業計画書を作成することはできません。
私も、職業柄、事業計画書の作成を依頼されたり、その作成のお手伝いを依頼されることがありますが、私や、その他、優秀な会計士が、事業計画書の作成において、必ず用いる考え方があります。
それは、損益分岐点分析やCVP分析と言われるものです。
ちなみに、CVP分析とは、コストのC、ボリュームのV、プロフィット(利益)のPの頭文字から作られた名称であり、損益分岐点分析と内容は同じです。
つまり、CVP分析は、コスト構造を適切に把握した上で、販売量等のボリュームがどのくらいになった場合に、利益がどのくらい生み出されるのか、という点について検討する分析と言えます。
また改めてCVP分析については解説しますが、財務に明るい会計士である私からして、CVP分析を含まない事業計画書ほど、無価値で、危険なものはないと思います。
つまり、合理的で、適切で、安全な事業計画書を作成したいのであれば、CVP分析の結果や要素が、事業計画書に含まれていることは必須です。
何らかの目的のために、今後、ご自身で事業計画書を作成されるのであれば、会計、財務、決算書の基本的なことに加え、CVP分析の考え方が必須であることを、是非、ご理解、ご記憶頂きたいと思います。