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総勘定元帳と決算書の関係性  決算書の見方・読み方

time 2016/10/08

総勘定元帳と決算書の関係性  決算書の見方・読み方

今回は、総勘定元帳と決算書の関係性についてです。

なお、総勘定元帳は、以下、元帳と言います。

 

BS、PLの大区分と簿記との関連性を理解されると、今回の内容の理解は深まると思います。

BS・PLの大区分と簿記との関係性

 

 

以前の記事で、決算書は、仕訳がなされ、仕訳帳 → 元帳 → 決算書 という流れで作成される関連性は説明した通りです。

簿記の意義と決算書との関係性  決算書の見方・読み方

 

 

この記事の通り、仕訳帳 → 元帳 という流れは、比較的、理解しやすいと思います。

しかし、元帳 → 決算書 という流れは、やや難しいと思うので、もう少し説明するのが今回の趣旨です。

 

結局、BS、PLの各大区分ごとに、元帳の概要、動きを理解すれば、元帳と決算書との関係性がイメージしやすいと思うので、それぞれ作成しましたので、以下を、ご覧ください。

 

BS項目、PL項目の順で並べます。

 

資産

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負債

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純資産

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収益・利益

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費用・損失

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各大区分項目の本拠地の話は、以下の記事の最後の方で説明した通りです。

BS・PLの大区分と簿記との関係性

 

そして、その特徴を図で表現するとこのようになります。

 

各項目において、

・本拠地側が増加、その反対側は減少であること

・増加と減少の差額として、期末残高があること

・期末残高が、決算書に計上されること

は共通します。

 

ちなみに、期末とは、事業年度の末日、つまり、決算日時点のことを意味します。

事業年度のことを、第○期、といったりするので、その期を用いて、その事業年度の決算日のことを期末といいます。

 

しかし、BS項目と、PL項目とで、明確に相違する点は、期首残高の有無です。

BS項目には、本拠地に、期首残高がありますが、PL項目には、本拠地に、期首残高はありません。

これは、BS、PLの目的、特徴を考えると理解できます。

つまり、BSは、ある時点の財政状態であり、その残高がなくなることはありませんので、翌期への引継ぎが生じるため、前期末残高=当期首残高、という関係性が成立します。

 

一方、PLは、ある期間の経営状態であり、その期間が終われば、その各項目の各勘定項目ごとの残高は、最終的に、純損益としてされて、株主資本等変動計算書を経由し、BS項目の利益剰余金の残高として繰り越されるため、各項目の各勘定科目のその期間の残高を、それぞれ翌期へ繰り越すという概念は生じないことになります。

 

ちょっと難しいですが、慣れれば理解できます。

理解の深度が浅い間は、元帳上、期首残高があるのは、BS項目のみで、PL項目にはない、というルールを覚えてください。

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自己紹介

金平 剛

金平 剛

税理士・公認会計士。金平剛会計事務所代表。大手監査法人、会計事務所を経て独立。会計事務所を経営する中で会計に関する経営者教育の必要性、重要性を痛感し、当サイト「決算書のみかた」を開設、運営。 [詳細]

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